発生動向総覧
〈第29週コメント〉 7月23日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核383例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症115例(有症者87例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内112例、韓国1例、国内・国外不明2例 国内の多い感染地域:千葉県13例*、栃木県9例、埼玉県9例、群馬県8例、岩手県5例、東京都5例、福島県4例、愛知県4例、北海道3例**、三重県3例、大阪府3例、愛媛県3例 * 第28週に報告された飲食店における食中毒患者を含むO157 VT2) ** 保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) 年齢群:0歳(2例)、1歳(6例)、2歳(8例)、3歳(5例)、4歳(1例)、5歳(1例)、6歳(2例)、7歳(4例)、8歳(2例)、9歳(2例)、10代(22例)、20代(12例)、30代(13例)、40代(9例)、50代(4例)、60代(9例)、70代(7例)、80代(5例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(32例)、O157 VT2(24例)、O26 VT1(14例)、O157 VT不明(11例)、O121 VT2(5例)、O157 VT1(5例)、O111 VT1・VT2(4例)、O26 VT2(3例)、O103 VT1(3例)、O145 VT1(3例)、O26 VT不明(1例)、O55 VT1(1例)、O91 VT2(1例)、その他・不明(8例) 累積報告数:1,334例(有症者948例、うちHUS 39例.死亡2例)
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腸チフス1例(感染地域:熊本県) パラチフス2例(感染地域:ミャンマー1例、ミャンマー/マレーシア/インドネシア1例) |
4類感染症: |
E型肝炎7例
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感染地域(感染源):青森県1例(不明)、岩手県1例(不明)、福島県1例(生の鹿肉)、茨城県1例(不明)、東京都1例(豚肉)、長野県1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(不明)
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A型肝炎4例
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感染地域:秋田県1例、静岡県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)1例
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エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)
重症熱性血小板減少症候群2例
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感染地域:高知県2例 年齢群:70代(1例)、80代(1例)
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つつが虫病2例(感染地域:秋田県1例、福島県1例) デング熱3例(感染地域:マレーシア2例、インドネシア1例) 日本紅斑熱3例(感染地域:兵庫県1例、和歌山県1例、鹿児島県1例) ライム病1例(感染地域:北海道)
レジオネラ症38例(肺炎型35例、ポンティアック型3例)
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感染地域:千葉県3例、広島県3例、福岡県3例、神奈川県2例、石川県2例、岐阜県2例、愛知県2例、大阪府2例、岡山県2例、山口県2例、大分県2例、宮城県1例、茨城県1例、東京都1例、新潟県1例、富山県1例、福井県1例、静岡県1例、香川県1例、長崎県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:40代(3例)、50代(6例)、60代(9例)、70代(9例)、80代(10例)、90代(1例) 累積報告数:612例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症7例、腸管外アメーバ症4例) |
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感染地域:福岡県2例、埼玉県1例、神奈川県1例、静岡県1例、国内(都道府県不明)5例、インドネシア1例 感染経路:性的接触5例(異性間2例、同性間1例、異性間・同性間不明2例)、経口感染2例、不明4例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型1例_感染経路:不明 C型1例_感染経路:不明
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急性脳炎2例 |
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病原体不明2例_年齢群:4歳(1例)、10代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病4例(孤発性プリオン病古典型4例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:50代(2例)、60代(1例)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群12例(AIDS 5例、無症候3例、その他4例) |
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感染地域:国内10例、台湾1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触10例(異性間3例、同性間7例)、性的接触(同性間)/静注薬物使用1例、不明1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:1歳(1例)、90代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症11例(菌検出検体:血液9例、血液・髄液1例、髄液1例) |
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年齢群:0歳(2例)、1歳(3例)、10代(1例)、30代(1例)、50代(1例)、70代(3例)
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梅毒18例(早期顕症I期4例、早期顕症II期8例、晩期顕症1例、無症候5例) 破傷風2例〔年齢群:80代(2例)〕
風しん3例(検査診断例2例、臨床診断例1例)
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感染地域:神奈川県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:15~19歳(1例)、25~29歳(1例)、35~39歳(1例) 累積報告数:248例(検査診断例154例、臨床診断例94例)
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:神奈川県1例、ベトナム1例 年齢群:0歳(1例)、2歳(1例) 累積報告数:413例〔麻しん(検査診断例306例、臨床診断例54例)、修飾麻しん53例〕
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(補)2013年第29週から2014年第28週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):北海道1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(不明)〕、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、日本紅斑熱2例(感染地域:和歌山県1例、愛媛県1例)、ライム病1例(感染地域:北海道)、急性脳炎3例〔単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:70代.病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、7歳(1例)〕、クリプトスポリジウム症1例(感染地域:長野県)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(60代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は沖縄県(2.21)、岐阜県(0.07)、秋田県(0.06)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は2例と前週と比較して減少し、2県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は378例と3週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は群馬県(1.78)、北海道(1.56)、山梨県(1.42)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第23週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は鹿児島県(3.13)、島根県(2.87)、鳥取県(2.68)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第22週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は愛媛県(7.65)、大分県(7.03)、島根県(6.57)である。水痘の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は熊本県(1.45)、長野県(1.43)、愛媛県(1.43)、大分県(1.42)である。手足口病の定点当たり報告数は第20週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は福岡県(5.04)、大分県(4.08)、石川県(3.86)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.32)、千葉県(0.07)、和歌山県(0.06)、大分県(0.06)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は東京都(9.92)、山梨県(8.63)、大阪府(8.44)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は宮城県(1.08)、福島県(0.71)、青森県(0.67)、愛媛県(0.67)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は第21週以降減少が続いている。6道県から10例報告があり、年齢別では0歳(2例)、1~4歳(7例)、5~9歳(1例)であった。
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