発生動向総覧
〈第48週コメント〉 12月3日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核268例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢4例 |
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:フィリピン S. sonnei (D群)3例_感染地域:国内(都道府県不明)1例、インドネシア1例、国内・国外不明1例
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腸管出血性大腸菌感染症22例(有症者12例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内22例 国内の感染地域:福岡県2例、長崎県2例、宮崎県2例、鹿児島県2例、宮城県1例、茨城県1例、群馬県1例、東京都1例、神奈川県1例、三重県1例、広島県1例、不明7例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、2歳(1例)、3歳(1例)、5歳(1例)、8歳(1例)、10代(2例)、30代(8例)、40代(3例)、60代(2例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(6例)、O111 VT1(3例)、O157 VT2(3例)、O157 VT1(2例)、O26 VT2(1例)、O55 VT1(1例)、O115 VT1(1例)、O157 VT1・VT2(1例)、その他・不明(4例) 累積報告数:3,973例(有症者2,742例、うちHUS 96例.死亡2例)
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4類感染症: |
A型肝炎1例(感染地域:東京都)
つつが虫病15例
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感染地域:千葉県2例、熊本県2例、茨城県1例、栃木県1例、群馬県1例、東京都1例、石川県1例、岐阜県1例、静岡県1例、島根県1例、大分県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例
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デング熱2例
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感染地域:東京都1例、ベトナム/タイ1例 累積報告数:328例(感染地域:国内161例*、国外166例、国内/国外1例) * 届出時期等により、厚生労働省公表分と異なる可能性があります。
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レジオネラ症19例(肺炎型18例、ポンティアック型1例)
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肺炎型18例、ポンティアック型1例) 感染地域:茨城県3例、愛知県2例、兵庫県2例、奈良県2例、大分県2例、群馬県1例、埼玉県1例、東京都1例、神奈川県1例、長野県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:50代(2例)、60代(1例)、70代(7例)、80代(4例)、90代以上(5例.うち1例死亡) 累積報告数:1,121例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都1例、愛知県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)4例、タイ2例、フィリピン1例 感染経路:性的接触4例(異性間1例、同性間1例、異性間・同性間不明2例)、経口感染2例、不明4例
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ウイルス性肝炎1例 |
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B型_感染経路:性的接触(異性間)
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症13例 |
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菌検出検体:血液5例、喀痰3例、尿1例、血液/尿1例、膿/尿1例、胆汁1例、ドレーン排液1例 菌種:E. cloacae 4例、E. aerogenes 3例、K. pneumoniae2例、その他・不明4例 感染経路:以前からの保菌5例、手術部位1例、院内感染1例、その他・不明6例
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急性脳炎4例 |
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病原体不明4例_年齢群:0歳(1例)、7歳(1例)、8歳(1例)、10代(1例)
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クリプトスポリジウム症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕
劇症型溶血性レンサ球菌感染症9例 |
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年齢群:50代(1例)、60代(4例)、70代(3例.うち2例死亡)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群12例(AIDS 2例、無症候9例、その他1例) |
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感染地域:国内12例 感染経路:性的接触11例(異性間1例、同性間10例)、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:インド)
侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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年齢群:70代
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侵襲性髄膜炎菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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感染地域:東京都1例、兵庫県/韓国1例 年齢群:60代(1例)、70代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症25例(菌検出検体:血液22例、血液/髄液2例、髄液1例)
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年齢群:1歳(3例)、2歳(1例)、20代(3例.うち1例死亡)、30代(1例)、40代(2例)、50代(1例)、60代(6例)、70代(4例)、80代(4例.うち1例死亡)
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水痘(入院例に限る)5例(検査診断例3例、臨床診断例2例)
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年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、6歳(1例)、30代(1例)
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梅毒15例(早期顕症II期6例、無症候9例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:尿(死亡)
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風しん2例(臨床診断例2例)
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感染地域:栃木県1例、愛知県1例 年齢群:5~9歳(1例)、10~14歳(1例) 累積報告数:314例(検査診断例198例、臨床診断例116例)
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麻しん1例〔麻しん(臨床診断例)〕
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感染地域:大阪府 年齢群:35~39歳 累積報告数:459例〔麻しん(検査診断例351例、臨床診断例38例)、修飾麻しん70例〕
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(補)2013年第48週から2014年第47週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):マレーシア1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(不明)〕、エキノコックス症2例(多包条虫2例_感染地域:北海道2例)、日本紅斑熱2例(感染地域:三重県1例、愛媛県1例)、マラリア1例(卵形_感染地域:ケニア)、ライム病1例(感染地域:北海道)、レプトスピラ症1例(感染地域:パナマ_感染源:水系感染)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症6例(感染経路:医療器具関連2例、以前からの保菌1例、その他3例)、急性脳炎2例〔単純ヘルペスウイルス2例_年齢群:0歳(1例)、60代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔50代(1例.死亡)、60代(2例)〕、水痘(入院例に限る)6例〔1歳(1例)、6歳(1例)、8歳(1例)、20代(1例)、50代(1例)、70代(1例.死亡)〕、薬剤耐性アシネトバクター感染症1例(菌検出検体:ドレーン排液_感染経路:手術部位)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です(増減の目安は小数点第3位以下を含む)。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は岩手県(10.52)、福島県(6.41)、埼玉県(5.05)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は56例と前週と比較して増加した。都道府県別では23都道府県から報告があり、年齢別では0歳(4例)、1~9歳(19例)、10代(3例)、20代(1例)、30代(1例)、60代(3例)、70代(9例)、80歳以上(16例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は5,495例と3週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約68%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は北海道(2.36)、新潟県(1.59)、富山県(1.41)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は島根県(4.65)、北海道(4.06)、福岡県(3.81)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は大分県(19.25)、福岡県(15.25)、福井県(12.18)である。水痘の定点当たり報告数は第39週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は山口県(2.54)、新潟県(2.52)、山形県(2.07)である。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は愛媛県(2.89)、沖縄県(2.65)、鹿児島県(2.13)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は山形県(0.07)、沖縄県(0.06)、鳥取県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第36週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は宮崎県(0.64)、新潟県(0.51)、香川県(0.41)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は富山県(2.80)、神奈川県(1.11)、高知県(1.00)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は2週連続で増加した。10都県から16例報告があり、年齢別では0歳(3例)、1~4歳(10例)、5~9歳(1例)、10代(2例)であった。
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