第10号ダイジェスト 2012年3月5日~3月11日 |
・発生動向総覧 ・注目すべき感染症 <インフルエンザ> |
をPDF版よりピックアップして掲載しています。 |
発生動向総覧 〈第10週コメント〉 3月14日集計分 ◆全数報告の感染症 注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。 *感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。 インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いている。都道府県別では新潟県(41.89)、山形県(39.81)、宮城県(38.70)、福島県(37.80)、埼玉県(31.89)、秋田県(31.27)が多い。 小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,334例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では富山県(0.90)、佐賀県(0.61)、宮崎県(0.56)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(7.76)、山形県(5.23)、大分県(5.11)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では大分県(12.7)、福岡県(12.4)、広島県(11.9)、島根県(11.9)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(3.33)、山形県(2.43)、鹿児島県(2.35)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では福井県(1.27)、沖縄県(0.74)、石川県(0.34)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では鳥取県(1.32)、島根県(0.87)、高知県(0.73)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では高知県(0.13)、沖縄県(0.12)、広島県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では熊本県(0.15)、沖縄県(0.09)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山形県(1.87)、鳥取県(1.68)、宮崎県(1.44)が多い。 基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(3.29)、福島県(2.86)、宮城県(2.58)が多い。
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2012年10週(第10号)
過去10年間との比較グラフ(週報) |
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※グラフの閲覧、印刷についてはIDWR週報PDF版もあわせてご利用ください。 | ||
※年末・年始(第52週〜第1週頃)、ゴールデンウィーク(第18週頃)、お盆(第33週頃)、シルバーウィーク(第39週頃)等の週では、定点当たり報告数が減少する傾向があり解釈には注意が必要である。なお、祝日、休日の並び等によって該当する週は年によって異なる。 | ||
■インフルエンザ Influenza |
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発生動向総覧
〈第9週コメント〉 3月7日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: | 報告なし | ||||||||||||||||||||||||
2類感染症: | 結核 388例 | ||||||||||||||||||||||||
3類感染症: |
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4類感染症: |
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5類感染症: |
バンコマイシン耐性腸球菌症感染症1例例(遺伝子型:不明_菌検出検体:尿)
(補)2012年第8週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例(感染地域:北海道2例_感染源:不明2例)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、急性脳炎6例〔インフルエンザウイルスA型2例_年齢群:4歳(1例)、6歳(1例).インフルエンザウイルスB型2例_年齢群:2歳(1例)、8歳(1例).病原体不明2例_年齢群:2歳(1例)、70代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(40代)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では新潟県(38.86)、秋田県(37.49)、埼玉県(36.66)、宮城県(36.32)、福島県(35.81)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,304例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約73%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(0.85)、富山県(0.62)、岐阜県(0.62)、福岡県(0.62)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では富山県(6.76)、大分県(5.11)、山形県(4.47)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では広島県(12.5)、福岡県(11.7)、大分県(11.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では宮崎県(3.97)、鹿児島県(2.83)、島根県(2.70)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(1.14)、沖縄県(0.71)、徳島県(0.48)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(0.89)、島根県(0.87)、高知県(0.50)が多い。百日咳の定点当たり報告数は第6週以降増加が続いている。都道府県別では沖縄県(0.18)、高知県(0.13)、千葉県(0.05)、長野県(0.05)、兵庫県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では徳島県(0.22)、熊本県(0.08)、富山県(0.07)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山形県(1.63)、鳥取県(1.53)、徳島県(1.48)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(2.86)、栃木県(2.71)、宮城県(2.33)が多い。
2024年第16週(第16号)
*発行予定は2024年5月10日(金)です。
※2015年第1週以降『発生動向総覧』『注目すべき感染症』『速報』はPDFのみの公開となります。
詳細はこちらから→2015年からのIDWRの変更について