国立感染症研究所

 

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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症 1999年4月~2022年12月

(IASR Vol. 45 p33-34: 2024年3月号) (2024年3月27日黄色部分加筆、横線部分削除)
 

黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は, ヒトや動物の皮膚, 粘膜等の体表面に常在するグラム陽性球菌である。健常人の20-30%が保菌者であるといわれている。本菌は化膿症や膿痂疹などの皮膚軟部組織感染症(SSTI), さらには菌血症や毒素性ショック症候群(TSS)など様々な感染症を引き起こすが, メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus: MRSA)感染症で多いのは肺炎, 菌血症や手術関連感染症である。黄色ブドウ球菌の多様な病原性の理由の1つは, 多種多様な毒素や病原性関連因子を産生することである(本号3ページ)。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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