国立感染症研究所

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複数の病原体が検出された旅行者下痢症の検査について―秋田県

(IASR Vol. 39 p223-224: 2018年12月号)

患者は2018年8月に約1週間, 南アジアの某国に滞在していた。滞在中から嘔吐・下痢の症状を呈しており, 帰国後に居住地の近医を受診し, 整腸剤が処方されていた。消化器症状が改善しないため, 8月末に秋田県の医療機関を受診した。医療機関の検査で, ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)が顕微鏡で確認されたため, ジアルジア症が確定したが, 同行者がコレラ疑いであるとの情報があったこと, 便培養で腸管出血性大腸菌(EHEC)の選択培地に発育があったことから, 管轄の保健所に相談があり, 当センターに精査依頼がなされた。

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