国立感染症研究所

  • 診療の現状
     軽度の炎症の場合は自然治癒することもあるが、中等度以上の炎症を伴う場合は副腎皮質ステロイドの局所療法(点眼など)と内服が有効である。ステロイド 治療によく反応するため、短期的には視力予後は良好である。しかし、投薬を中止すると約60%の症例で再発が見られ、それに対してもステロイド療法を行う ことで、比較的良好な効果が得られる。長期的には白内障や緑内障などの 合併症が生じ、視力予後不良例も多い。既往歴として、Graves病の頻度が有意に高く、その発症要因に自己免疫機序が関与していると考えられている。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

Top Desktop version