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世界と日本の百日咳流行株の比較

(IASR Vol. 38 p.35-37: 2017年2月号)

現在世界で使用されている百日せきワクチンには, 菌体をホルマリン等で不活化した全菌体ワクチン(wP)とワクチン抗原を精製した無細胞ワクチン(aP)がある。wP使用国とaP使用国では百日咳流行株の遺伝子型が異なることが以前より指摘されており, 近年では特にaP使用国で顕著な遺伝子変化が進行していることが報告されている。本稿では, MLVAタイプ(MT)およびワクチン抗原をコードする遺伝子の多型(ptxP-ptxA-prn-fim3)を指標に世界と日本の百日咳流行株の特徴を比較した。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan