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鹿児島県与論島における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)クラスターの発生と対応

(IASR Vol. 42 p40-42: 2021年2月号)

 
はじめに

 鹿児島県与論島は鹿児島市中心部から約600km離れた沖縄本島に程近い距離に所在する離島である。同島の人口は約5,000人で, 与論献奉(よろんけんぽう)*1など島独自の文化を有しており, 農業・観光業が盛んな島である。島へは民間機が1日3便(鹿児島空港, 奄美空港, 那覇空港), フェリーが1日1便就航している。2020年7月, 11月に与論島において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアウトブレイクが発生し, それぞれ56例(7月)*2, 60例(11月)*3の感染者が確認された。国内における離島でのCOVID-19事例の報告は少ないため, それらの状況と得られた課題について報告する。

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