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腸管出血性大腸菌感染症O157 VT1&2におけるMLVA 21c034/22c010の広域事例の発生について

(IASR Vol. 44 p77-79: 2023年5月号)
 
はじめに

腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症は, 感染症発生動向調査事業実施要綱で3類感染症として定められている疾患である。EHEC感染症は, 診断した医師が直ちに保健所に届出を行う疾患である。EHEC感染症は, Vero毒素を産生する大腸菌の感染により消化器症状を呈する疾患で, 感染後の溶血性尿毒症症候群(HUS)等により死亡あるいは後遺症を残す可能性がある重篤な疾患である1)

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