野兎病(tularemia)は野兎病菌(Francisella tularensis )による急性熱性疾患で、代表的な動物由来感染症の一つである。自然界において本菌はマダニ類などの吸血性節足動物を介して、主にノウサギや齧歯類などの 野生動物の間で維持されており、これらの感染動物から直接あるいは間接的にヒトが感染する。近年、わが国において野兎病は非常に稀な感染症であるが、本菌 は今日でも国内の野生動物間で維持されていると考えられること、また、ヒトが海外の発生地で感染したり、本菌が生物テロに使用される可能性のある病原体と してリストアップされるなど、留意すべき感染症の一つである。
続きを読む巻 | 号 | 年月 | 外国情報 |
28 | 2 | 2007年2月 | 野兎病の大規模な集団発生、2006年−スウェーデン |
27 | 4 | 2006年4月 | 空気伝播による野兎病の集団発生、2004年8月−フランス |
23 | 4 | 2002年4月 | 野兎病、1990〜2000年:米国 |
22 | 2 | 2001年2月 | 野兎病流行、 2000年−スウェーデン&フィンランド |