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海外の侵襲性髄膜炎菌感染症の概要

(IASR Vol. 39 p8-9: 2018年1月号)

髄膜炎菌はヒトを唯一の宿主とし, 人から人へ主として飛沫感染により伝播する。感染しても必ず発症するわけではなく、 多くの場合は一時的に鼻咽腔粘膜に定着して健康保菌者となるか, 一過性に消失し, 発症して患者となることは稀であるとされている。しかし, 稀ではあるが患者は発生し, また, アウトブレイクも起こりうる。髄膜炎菌は莢膜多糖体の糖鎖の違いにより12血清群に分類されており, そのうちA, B, C, W, Yの5群が主に侵襲性疾患を起こす。

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