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集団生活において発生した侵襲性髄膜炎菌感染症事例

(IASR Vol. 39 p5-6: 2018年1月号)

端 緒

2017年4月24日, A市内のB医療機関より保健所に侵襲性髄膜炎菌感染症(全数把握5類感染症)の届出があった。患者はA市内の職場の寮で共同生活を送る者であることも合わせ, B医療機関から直ちに報告をされたものである。保健所においては, 共同生活となっている状況が伝えられたこともあり, 当該職場に対する情報収集を緊急に行い, 医療機関とともに接触者等への対応を行った。本事例においては, 侵襲性髄膜炎菌事例としては幸いにも孤発の症例で留まったが, 複数の入院例, 保菌例もみられたなど重要な事例と考えられたことから報告するものである。

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