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国立感染症研究所における感染症発生動向調査(NESID)をベースとした広域食中毒探知の取り組み

(IASR Vol. 41 p75-76: 2020年5月号)

背 景

広域的に発生する腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症の食中毒事例(広域事例)において, 原因食品の特定等の対策につなげるためには, 迅速な探知と早期の調査の実施が重要である。国立感染症研究所では, 感染症発生動向調査(NESID)の届出データを用いて広域事例疑いを早期に探知することに取り組んでいる。2017年末に広域事例疑い探知・アラートシステムを作成し, 2018年の試運用を通して改善を図っている。本稿では, 2019年に用いた改良版システムの概要および実績について報告する。

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