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わが国におけるデング熱流行のリスクと媒介蚊対策の備え

(IASR Vol. 41 p100-101: 2020年6月号)

わが国は, 2014年に約70年ぶりのデング熱国内感染と流行を経験した。160名を超える患者数の発生に関与したのは, ヒトスジシマカ(Aedes albopictus Skuse)と呼ばれるヤブカの仲間の蚊である1)。この蚊はデングウイルスのほかにチクングニアウイルスやジカウイルスなど, 様々なアルボウイルス(節足動物媒介性ウイルス)の媒介者であることが知られている。

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