(IASR Vol. 43 p132-133: 2022年6月号)
近年の交通網の発達と人的・物的交流の活性化により, 節足動物媒介性ウイルス(アルボウイルス)感染症の流行域が急速に拡大し, 新興・再興感染症として世界的規模で問題となっている。これまでにフラビウイルス, オルソブニヤウイルス, アルファウイルス, レオウイルス等に分類される多くのウイルスがアルボウイルスとして報告されているが, 本項では近年その流行が示されているフラビウイルスおよびオルソブニヤウイルスに起因する感染症に注目する。