2022年5月以降、欧米を中心に、これまでエムポックスの流行が報告されてきたアフリカ大陸の国々(以下、常在国)への渡航歴のない症例が報告されており、7月23日に世界保健機関(WHO)事務局長が今回のエムポックスの流行が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当すると宣言した。その後世界的な感染者数は減少し、2023年5月11日にWHO事務局長はPHEICに該当しないことを宣言した。
日本国内においては2022年7月に初めての症例が探知され、当所は海外渡航歴や海外渡航歴のある者との接触が確認されていたが、2022年第38週以降は本人の海外渡航歴や海外渡航歴のある者との接触が確認できていない症例が報告されている。
2023年以降、コンゴ民主共和国において2022年からの世界的流行を起こしたエムポックスウイルスクレードIIと異なり、エムポックスウイルスクレードIによるエムポックスの流行が報告されている。コンゴ民主共和国内での感染拡大に加え、近隣諸国への拡大がみられたことから、WHO事務局長は2024年8月14日に再度PHEICに該当する旨を宣言した。
日本国内においては2022年7月に初めての症例が探知されて以降、エムポックスウイルスクレードIIによるエムポックスのみが探知されている。当初は海外渡航歴や海外渡航歴のある者との接触が確認されていたが、2022年第38週以降は本人の海外渡航歴や海外渡航歴のある者との接触が確認できていない症例が報告されている。
※2023年5月26日 改正政令により名称をサル痘から エムポックスに変更した。
● エムポックスとは
● アフリカ大陸におけるクレードI によるエムポックスの流行について(第2報)
● アフリカ大陸におけるクレードI によるエムポックスの流行について(第1報)
● アフリカ大陸以外の複数国で報告されているエムポックスについて 第1報
● 複数国で報告されているエムポックスQ&A (第1版)(2022年8月12日公開)