国立感染症研究所

国立感染症研究所 実地疫学研究センター
感染症疫学センター
2024年4月15日現在
(掲載日:2024年10月23日)

薬剤耐性アシネトバクター感染症は、広域β-ラクタム剤、アミノ配糖体、フルオロキノロン系統の薬剤に対して耐性を示すアシネトバクター属菌(Multidrug-resistant Acinetobacter spp.: MDRA)による感染症である。薬剤耐性アシネトバクター感染症は、2011年2月から感染症法における五類感染症定点把握疾患に、2014年9月19日からは五類感染症全数把握疾患となった。薬剤耐性アシネトバクター感染症の届出対象となる症例は、症状や所見から薬剤耐性アシネトバクター感染症が疑われ、届出基準に規定された検査材料、検査方法により薬剤耐性アシネトバクター感染症と診断された症例であり、臨床症状を示さず薬剤耐性アシネトバクターを保菌しているだけの者は届出の対象外となっている(届出基準、届出票についてはhttps://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-140912-4.html参照)。なお、感染症法に基づく届出の基準として示された薬剤耐性アシネトバクターの判定基準値は、病院で用いられている判定基準値と異なることがある(文末参考)。

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