国立感染症研究所

国立感染症研究所 実地疫学研究センター・同感染症疫学センター・同細菌第二部
2024年1月5日現在
(掲載日:2025年1月9日)

百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)の気道感染により発症する疾患であり、約7~10日間の潜伏期間を経てカタル症状が出現する。その後の持続的な咳嗽に加え、連続性の咳嗽発作や咳嗽後の嘔吐、吸気性の笛声(whoop)といった特徴的な症状を呈する。特に乳児期早期ではこれらの特徴的な咳嗽がみられないことがあり、無呼吸発作やチアノーゼ、けいれんを呈し、呼吸停止に至る場合がある。また、肺炎や脳症等の重篤な合併症が報告されており、呼吸管理を要する入院例や死亡例も報告されてきた1)

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