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千葉県における日本紅斑熱

(IASR Vol. 38 p.114-115: 2017年6月号)

日本紅斑熱は原因菌であるリケッチア・ジャポニカ(Rickettsia japonica)を保有するマダニに刺咬されることにより感染, 発症する。発熱, 発疹, マダニの刺し口を主な特徴とする熱性疾患であり, 1984年に徳島県の馬原医師により初めて報告された。千葉県においては, 1987年7月に安房郡天津小湊町(現鴨川市)在住の57歳女性が初めての日本紅斑熱患者として報告された。この症例は本県のみならず本州においても初の日本紅斑熱患者報告例であった。それ以降, 千葉県は関東地方では数少ない日本紅斑熱の流行地域である。

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