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エンテロウイルス検査の信頼性確保について

(IASR Vol. 38 p.199-200: 2017年10月号)

急性灰白髄炎(ポリオ), 手足口病等のエンテロウイルス感染症の多くは不顕性である。このうちポリオに関しては既にワクチンが開発されており, わが国でも長年にわたり経口生ポリオワクチン(OPV)が使用されてきた。定期接種用ワクチンとして不活化ポリオワクチン(IPV)へ切り替えた2012年9月以前は, 小児科定点把握疾患を対象とした病原体サーベイランス(感染性胃腸炎, 手足口病等の検査)によって, OPV接種時期(春, 秋)に紛れ込みと考えられるポリオウイルスワクチン株が恒常的に検出されていた。

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