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動物モデルを用いたエンテロウイルスA71病原性の解析

(IASR Vol. 38 p.202-203: 2017年10月号)

エンテロウイルスA71(EV-A71)は主に5歳以下の乳幼児に感染し, 手足口病を起こす。大規模な手足口病の流行時には稀に急性脳炎, 脊髄炎, 神経原性肺水腫などの重篤な中枢神経合併症を引き起こすことがあり, ヒトの死亡例においてウイルス感染部位は大脳皮質, 視床下部, 中脳, 小脳核, 橋, 延髄, 脊髄の神経細胞である。近年アジア諸国で大規模な流行で多数の死亡例が報告され, 大きな問題となっている1)

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