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新型インフルエンザ対策におけるプレパンデミックワクチン備蓄方針の変更について

(IASR Vol. 39 p199-200: 2018年11月号)

1.新型インフルエンザ対策におけるこれまでのワクチン政策

1997(平成9)年, 世界で初めて, 鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスによる感染確定者が報告された。H5N1ウイルス由来の新型インフルエンザが発生した場合, その病原性の高さに鑑み, 大きな健康被害が引き起こされることが想定された。新型インフルエンザが発生した際には, パンデミックワクチンを製造する計画であるが, 製造までに時間を要するため, 製造までの間に, 流行した株に有効性を確認できた場合, 特定接種の対象者に速やかに接種ができるように, 2006(平成18)年度よりH5N1プレパンデミックワクチンの備蓄を行うこととなり, 2018(平成30)年度まで, 適宜ワクチン株の変更等を実施しながら, 継続して備蓄を行ってきた。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan