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肝炎医療コーディネーター

(IASR Vol.42 p8-9: 2021年1月号)

 

 わが国の肝がんの主な原因であるウイルス性肝炎からの肝硬変や肝がんの死亡を減少させるためには, すべての国民が一生に1度は, 住民健康診断や職場の健康診断, 人間ドックあるいは術前検査などの機会に肝炎ウイルス検査を「受検」し, 感染が疑われれば, 精密検査を「受診」し, そして標準的な抗ウイルス治療を「受療」し, さらに治療後も肝がん発症リスクを念頭に置いた定期的な検査を受ける「フォローアップ」という4ステップが適切に進むことが重要である。また国民全員が日常生活における感染対策やワクチン接種, さらに差別や偏見に対して配慮することなど, 幅広く情報を認知する「予防」のステップも重要である。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan