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アデノウイルス流行性角結膜炎の届出基準の変更

(IASR Vol. 42 p71-72: 2021年4月号)

 
はじめに

 流行性角結膜炎(EKC)はヒトアデノウイルスD種によって引き起こされる, 眼科領域で最も頻度の高い感染症の1つである。感染力が非常に強く, しばしば院内感染や職場内感染, 家族内感染などで大流行になることがある。厚生労働省の感染症サーベイランス事業では定点報告対象疾患に指定されており, 全国約700カ所の眼科定点医療機関から週単位で患者発生の届出がされる。日本眼感染症学会は筆者も含めたワーキンググループを組成して届出基準を検討し, 2020年から新基準の運用が開始された。

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