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2020/21シーズンのインフルエンザ分離株の解析

(IASR Vol. 42 p247-252: 2021年11月号)

 
1. 流行の概要

 2020/21インフルエンザシーズン(2020年9月~2021年8月)は, 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の流行への対策の影響と思われるが, 日本を含め多くの国でインフルエンザの流行は大変小さいものであった。その少ない中ではあったがA型・B型ウイルスともに検出され, B型ウイルスの検出数がA型ウイルスのそれよりも多かった。B型ウイルスは, ほぼVictoria系統であり, 山形系統はほとんど検出されなかった。A型ウイルスは, A(H3N2)の流行がA(H1N1)pdm09より大きかった。

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