5. 治療法2, 4)


1)急性B型肝炎

 対症療法が中心である。

 

2)慢性B型肝炎

 抗ウイルス薬やインターフェロンによる治療が行われている。

 

 HBVは感染後肝細胞で増殖し、その後宿主の免疫応答で肝細胞ごと排除される。この時、肝細胞が破壊されることによって肝炎症状を呈する4)

 近年は遺伝子型(AH型)で分類されるが、遺伝子型分類のほかに抗原性の違いに基づいた血清型分類(主要サブタイプadradwayrayw)もある6, 13)。異なる血清型間で交差免疫が成立することがチンパンジーで観察されている14)。遺伝子型と血清型の相関と各タイプの常在地域を表2に示した13)

 

                       

 

 HBVは血液と共存した状態であれば体外で少なくとも1週間は感染性を保つ1)ことが知られており、。不活化の条件は、次亜塩素酸処理(500mg遊離塩素/ l10分、2%グルタールアルデヒド処理室温5分、982分加熱、UV滅菌、オートクレーブ処理(12120分)、乾熱滅菌(1601時間)などである。

 

 感染状態の把握のため、血中ウイルスマーカー試験(表1)行われている。

 

 

  他のウイルス性肝炎、アルコールや薬物などによる肝炎、自己免疫性肝炎がある。また、急性B型肝炎と慢性B型肝炎の急性増悪の鑑別も必要である。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan