平成28年12月14日
国立感染症研究所
2016年7月14日に(第3版)の発刊後、ジカウイルス感染症に関する知見が集積されている。2016年9月6日のWHOの性行為による感染予防に関する暫定ガイダンスと現時点でのエビデンスを考慮し、本診療ガイドライン(第4版)を改訂した。
主な改訂ポイントは以下のとおりである。
l 流行地から帰国した男女は、感染の有無に関わらず、最低6か月間は性行為の際に適切にコンドームを使用するか性行為を控えること
l 流行地から帰国した妊娠を計画しているカップル或いは、女性は、最低6か月間は妊娠の計画を延期すること
l p26の「ジカウイルス感染症の検査の対象となる妊婦」について
l p30の新生児の評価について
さらに、WHOが2016年11月18日の第5回緊急委員会において、ジカウイルス感染症とその合併症はもはや「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」には該当しないとしたことについても記述した。
蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第4版)PDF版のダウンロード
2016/12/20 上記PDFについて、以下の3点を修正しました。
(1) p.4
×ヒトスジシマカは2015年時点で、~
⇒○ヒトスジシマカは2016年時点で、~
(2) p.33
×2016年10月現在、~不安定となっている可能性場合があるので注意を要する。
⇒○2016年10月現在、~不安定となっている場合があるので注意を要する。
(3) p.41 「デング熱発生届出」
×血清での非構造蛋白(NS1)の検出
⇒○血液(血清又は全血)での非構造蛋白(NS1)の検出