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地方衛生研究所(地衛研)では、感染症発生動向調査の定点医療機関およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から病原体検査を行っている。検出された病原体情報は、感染症サーベイランスシステム(NESID)・病原体検出情報の入力フォーム“病原体個票”や“集団発生病原体票”により報告されている。
ノロウイルスをはじめ、サポウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなどの胃腸炎ウイルスの検出には、散発例のほかに保育所、幼稚園、小学校、老人施設、福祉・養護施設などにおける「感染性胃腸炎」の集団発生や、飲食店、宿舎・寮などにおける「食中毒」や「有症苦情」からの検出が含まれている。
「感染性胃腸炎」から検出されている病原体は、ノロウイルスが最多である。検出されたノロウイルスでは、ノロウイルスgenogroup II(GII)が8割以上を占める。検出されているノロウイルス遺伝子型別の内訳は下記グラフを参照。
※2015/16シーズンからノロウイルスの遺伝子型別法に変更があり、表記も変更された。(例:GII.17は旧表記ではGII/11)〔詳しくはIASR記事ノーウォークウイルス(ノロウイルス)の遺伝子型(2015年改訂版)・比較表を参照。〕