国立感染症研究所

 

 地方衛生研究所(地衛研)では、感染症発生動向調査の定点医療機関およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から病原体検査を行っている。検出された病原体情報は、感染症サーベイランスシステム(NESID)・病原体検出情報の入力フォーム“病原体個票”や“集団発生病原体票”により報告されている。

 ノロウイルスをはじめ、サポウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなどの胃腸炎ウイルスの検出には、散発例のほかに保育所、幼稚園、小学校、老人施設、福祉・養護施設などにおける「感染性胃腸炎」の集団発生や、飲食店、宿舎・寮などにおける「食中毒」や「有症苦情」からの検出が含まれている。

 「感染性胃腸炎」から検出されている病原体は、ノロウイルスが最多である。検出されたノロウイルスでは、ノロウイルスgenogroup II(GII)が8割以上を占める(図1および図2)。検出されているノロウイルス遺伝子型別の内訳は図4・図5を参照。

 ※2015/16シーズンからノロウイルスの遺伝子型別法に変更があり、表記も変更された。(例:GII.17は旧表記ではGII/11)(詳しくはIASR記事ノーウォークウイルス(ノロウイルス)の遺伝子型(2015年改訂版)比較表を参照。)

  図1.週別ノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス検出報告数、2014/15-2022/23シーズン
  図2.都道府県別ノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス検出報告状況、2016/17-2022/23シーズン(2014/15-2015/16シーズン
  図3.週別都道府県別ノロウイルス検出報告状況、2022/23シーズン
  図4.月別ノロウイルスGII遺伝子型検出報告状況、2015/16-2022/23シーズン
 

図5.都道府県別ノロウイルスGII遺伝子型検出報告状況、2016/17-2022/23シーズン (2015/16シーズン)

  図6.月別A群ロタウイルス遺伝子型検出報告数、2006/07-2022/23シーズン CSV 
 

図7.都道府県別ロタウイルスグループA遺伝子型検出報告状況、2012/13-2022/23シーズン

  図8.ノロウイルス感染集団発生の伝播経路別月別推移、2010/11-2022/23シーズン CSV
  図9.ノロウイルス感染集団発生の推定感染・摂取場所の割合、2012/13-2022/23シーズン
 

 2022/23シーズンは2022年第36週/9月〜2023年第35週/8月、2021/22シーズンは2021年第36週/9月〜2022年第35週/8月、2020/21シーズンは2020年第36週/9月〜2021年第35週/8月、2019/20シーズンは2019年第36週/9月〜2020年第35週/8月、2018/19シーズンは2018年第36週/9月〜2019年第35週/8月、2017/18シーズンは2017年第36週/9月〜2018年第35週/8月、2016/17シーズンは2016年第36週/9月〜2017年第35週/8月、2015/16シーズンは2015年第36週/9月~2016年第35週/8月、 2014/15シーズンは2014年第36週/9月~2015年第35週/8月(検体採取週)。

*参考:週別Astrovirus検出報告数2010/11-2020/21シーズン (2021年5月13日現在報告数) 

 

 

(参考)ノロウイルス関連情報(国立医薬品食品衛生研究所) 


 

ノロウイルス等検出状況 2013/14シーズン (2016年9月20日現在報告数)

 

ノロウイルス等検出状況 2012/13シーズン (2013年10月24日現在報告数)

 

ノロウイルス等検出状況 2011/12シーズン (2012年11月8日現在報告数)

 

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