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福岡大学病院で経験したアデノウイルス8型および54型の流行

(IASR Vol. 38 p.144-145: 2017年7月号)

はじめに

流行性角結膜炎(EKC)は, ヒトアデノウイルス(Ad)8, 19(64), 37型などのD種や, B種により発症することが知られているが, 臨床症状が強いことに加え, しばしば院内感染の原因になり苦慮することがある。また近年では53, 54および56型などの2007年以降に遺伝型として報告されたAdによるEKCが国内で流行している。そこで我々は近年当科で流行したEKC患者からアデノウイルスを検出・型別し, 検出された患者の臨床症状について検討した。

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