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 2014(平成26)年4月~2016(平成28)年12月に感染症発生動向調査に報告された風疹症例の検査実施状況

(IASR Vol. 39 p34-35: 2018年3月号)

はじめに

国は, 早期に先天性風しん症候群の発生をなくすとともに, 2020(平成32)年度までに風疹の排除を達成することを目標とし, 2018(平成30)年1月1日から風疹患者診断時に①直ちの届出, ②1例での積極的疫学調査, ③遺伝子検査の全例実施を行うよう省令と「風しんに関する特定感染症予防指針」(以下「指針」とする) を改正した。この改正により, ウイルス遺伝子検査結果と患者情報とを組み合わせて疫学調査を行うことが可能となった。遺伝子検査を全例実施するに当たり, 現在の状況を解析し, 今後の課題を明らかにすることが重要と考えられたため, 省令改正前の平成26年4月1日~平成28年12月31日までに感染症発生動向調査に報告された風疹症例の検査実施状況についてまとめた。

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