IASR-logo

小児病院での重症の百日咳菌感染症

(IASR Vol. 40 p5-6: 2019年1月号)

百日咳菌による呼吸器感染症は, 長引く咳嗽や連続性咳嗽, 吸気性笛声などを特徴とする。ワクチンで予防可能な疾患 (vaccine preventable diseases: VPDs) の一つであるが, 国内外でワクチン導入後も年長児や成人を含んだアウトブレイクが報告されている1-3)。ワクチンは重症化や死亡の予防に有効であり, ワクチン未接種の早期乳児は重症化のリスクが高い4)。ときに無呼吸やチアノーゼなどから全身管理を要し, 死亡例も報告されている5)

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan