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福島県における麻しんアウトブレイクについて

(IASR Vol. 40 p55-57: 2019年4月号)

はじめに

2015年3月に日本は麻しん排除国として世界保健機関(WHO)により認定を受けたが, その後も排除の状態を維持することを目標に定め, 麻しんに関する特定感染症予防指針(平成19年厚生労働省告示第442号)に基づき発生および, まん延の防止に努めている。予防指針では定期予防接種対象者の95%以上について2回の接種を完了することを目標としている。また, 発生した場合には原因究明のため原則として患者全例について, 地方衛生研究所(地衛研)でウイルス遺伝子検査等を実施することとなっている。

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