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MLVA解析を活用した迅速な行政対応が可能であった腸管出血性大腸菌O157食中毒事例―横浜市

(IASR Vol. 40 p76-77: 2019年5月号)

はじめに

2018(平成30)年2月8日付け通知(健感発0208第1号, 薬生食監発0208第1号;本号13ページ)により, 腸管出血性大腸菌(EHEC)O157, O26, O111の遺伝子型別検査について, 反復配列多型解析法(MLVA)へ統一化を図ることが示された。これを受け, 横浜市では2018(平成30)年度から市内分離株の解析をそれまで行っていたパルスフィールドゲル電気泳動法(PFGE)からMLVAに変更し, 市内で分離された全菌株を解析することとした。この変更後, MLVAの結果により保健所がEHECによる食中毒事例と判断し, 営業禁止処分を行った事例が2018年夏季に3事例発生したので報告する。

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