国立感染症研究所

 

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国立感染症研究所におけるチフス菌の実験室内曝露事例

(IASR Vol. 46 p16-17: 2025年1月号)
 
はじめに

腸チフスはチフス菌(Salmonella enterica serovar Typhi)の感染による急性熱性疾患である。主な症状として, 潜伏期(7~14日)を経て1週間以上続く39℃を超える発熱, 比較的徐脈, バラ疹, 脾腫, 下痢などがあり, 腸出血, 腸穿孔を起こすことや, 意識障害や死に至ることもある。最近では, 感染経路として飲食店での食品1-3), 周囲の保菌者4), 実験室を介した感染5,6)などの報告がある。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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