国立感染症研究所

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乳房膿瘍の膿汁からチフス菌が分離された腸チフス症例

(IASR Vol. 38 p.84-85: 2017年4月号)

腸チフスは, Salmonella Typhiによって起こる全身性感染症であり, ここ数年は日本国内で年に40~60例の届出がされている。インドへの渡航後, 1カ月以上にわたって発熱, 下痢の症状を認めたが, 便からは病原体が検出されず, 乳房膿瘍の膿汁から病原体が検出され, 腸チフスと診断された非常に稀な症例を経験したので報告する。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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