国立感染症研究所

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日本のHIV感染者・AIDS患者の状況
(平成25年7月1日~9月29日)

(Vol. 34 p. 383-385 : 2013年12月号)

平成25年11月27日
厚生労働省健康局疾病対策課
第135回エイズ動向委員会委員長コメント
 
《平成25年第3四半期》

 【概要】

1.今回の報告期間は平成25年7月1日~平成25年9月29日までの約3か月
2.新規HIV感染者報告数は261件(前回報告294件、 前年同時期273件)。そのうち男性251件、女性10件で、男性は前回(286件)および前年同時期(259件)より減少、女性は前回(8件)より増加、前年同時期(14件)より減少
3.新規AIDS患者報告数は108件(前回報告146件、前年同時期111件)。そのうち男性102件、女性6件で、男性は前回(143件)および前年同時期(104件)より減少、女性は前回(3件)より増加、前年同時期(7件)より減少
4.HIV感染者とAIDS患者を合わせた新規報告数は369件

【感染経路・年齢等の動向】

1.新規HIV感染者報告数:
   ○同性間性的接触によるものが188件(全HIV感染者報告数の約72%)
   ○異性間性的接触によるものが46件(全HIV感染者報告数の約18%)。そのうち男性38件、女性8件
   ○母子感染によるものは0件
   ○静注薬物によるものは2件(うち、その他に計上されているものが、2件)
 ○年齢別では、20~30代が多い。

2.新規AIDS患者報告数:
   ○同性間性的接触によるものが59件(全AIDS患者報告数の約55%)
   ○異性間性的接触によるものが30件(全AIDS患者報告数の約28%)。そのうち男性27件、女性3件
   ○母子感染によるものは0件
   ○静注薬物によるものは0件
 ○年齢別では、30~40 代が多い。

【検査・相談件数の概況(平成25年7月~9月)】

1.保健所におけるHIV抗体検査件数(速報値)は24,434件(前回報告24,165件、前年同時期24,484件)、 自治体が実施する保健所以外の検査件数(速報値)は7,255件(前回報告7,142件、前年同時期6,924件) 

2.保健所等における相談件数(速報値)は33,644件(前回報告32,682件、前年同時期37,029件)

【献血の概況(平成25年1月~9月)】

1.献血件数(速報値)は、3,908,307件(前年同時期速報値3,942,718件)

2.そのうちHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数(速報値)は55件(前年同時期速報値56件)。10万件当たりの陽性件数(速報値)は、1.407件(前年同時期速報値1.420件)

《まとめ》

1.新規HIV感染者および新規AIDS患者報告数は、前回および前年同時期と比べやや少なく、傾向として横ばいであった。

2.保健所等におけるHIV抗体検査件数は、前回および前年同時期と比べやや多く、傾向として横ばいであった。

3.献血時のHIV検査陽性件数(速報値)は、前年同時期とほぼ同数であった。保健所等の無料検査および相談を積極的に利用していただきたい。

4. 12 月1日は世界エイズデーであり、厚生労働省や自治体等において、「恋愛の数だけHIVを語ろう」をテーマに、世界エイズデーに合わせたキャンペーンが実施されている。国民の皆様にはこの機会を通じて、HIV/エイズに関心をもっていただきたい。

 

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