(Vol. 34 p. 383-385 : 2013年12月号)
【概要】
【感染経路・年齢等の動向】
1.新規HIV感染者報告数:
○同性間性的接触によるものが188件(全HIV感染者報告数の約72%)
○異性間性的接触によるものが46件(全HIV感染者報告数の約18%)。そのうち男性38件、女性8件
○母子感染によるものは0件
○静注薬物によるものは2件(うち、その他に計上されているものが、2件)
○年齢別では、20~30代が多い。
2.新規AIDS患者報告数:
○同性間性的接触によるものが59件(全AIDS患者報告数の約55%)
○異性間性的接触によるものが30件(全AIDS患者報告数の約28%)。そのうち男性27件、女性3件
○母子感染によるものは0件
○静注薬物によるものは0件
○年齢別では、30~40 代が多い。
【検査・相談件数の概況(平成25年7月~9月)】
1.保健所におけるHIV抗体検査件数(速報値)は24,434件(前回報告24,165件、前年同時期24,484件)、 自治体が実施する保健所以外の検査件数(速報値)は7,255件(前回報告7,142件、前年同時期6,924件)
2.保健所等における相談件数(速報値)は33,644件(前回報告32,682件、前年同時期37,029件)
【献血の概況(平成25年1月~9月)】
1.献血件数(速報値)は、3,908,307件(前年同時期速報値3,942,718件)
2.そのうちHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数(速報値)は55件(前年同時期速報値56件)。10万件当たりの陽性件数(速報値)は、1.407件(前年同時期速報値1.420件)
《まとめ》
1.新規HIV感染者および新規AIDS患者報告数は、前回および前年同時期と比べやや少なく、傾向として横ばいであった。
2.保健所等におけるHIV抗体検査件数は、前回および前年同時期と比べやや多く、傾向として横ばいであった。
3.献血時のHIV検査陽性件数(速報値)は、前年同時期とほぼ同数であった。保健所等の無料検査および相談を積極的に利用していただきたい。
4. 12 月1日は世界エイズデーであり、厚生労働省や自治体等において、「恋愛の数だけHIVを語ろう」をテーマに、世界エイズデーに合わせたキャンペーンが実施されている。国民の皆様にはこの機会を通じて、HIV/エイズに関心をもっていただきたい。