国立感染症研究所

 国立感染症研究所・感染症情報センターには地方衛生研究所(地研)から「病原体個票」が報告されている。これには感染症発生動向調査の定点およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から検出された病原体の情報が含まれる(参考図)。
図1.週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数、2011年第36週~2012年第25週
図2.都道府県別インフルエンザウイルス分離・報告状況、2011年第36週~2012年第25週
図3.週別都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告状況、2012年第21週~第25週
 2011/12シーズン最初の2011年第36週(速報参照:横浜市)からAH3亜型の検出が続き(速報参照:山口県佐賀県三重県兵庫県)、2012年第2週以降大きく増加し(速報参照:愛知県佐賀県)、第3週をピークに減少している。B型山形系統株は第39週(速報参照:堺市)に、B型ビクトリア系統株は第40週に(速報参照:茨城県)初めて検出され、第2週以降やや増加し(速報参照:兵庫県佐賀県)、第18週以降は少ない。AH1pdm09は第41~42週(速報参照:埼玉県)に初めて検出され、第51、52週、第1、3、6、7、8、11、14、15、17、25週に各1件報告されている(図1)。

 2011年第36週~2012年第25週の累積では、AH1pdm09が10都道府県から14件、AH3亜型が全47都道府県から5,005件、B型はビクトリア系統株が40都道府県から1,086件、山形系統株が39都道府県から541件、系統不明株が36都道府県から354件報告されている(図2)。

2012年第21週(5/21-27)~第25週(6/18-24)(2012年7月19日現在報告数)

 直近の2012年第21~25週の5週間では、AH1pdm09が茨城県から1件、AH3亜型が6道府県から7件、B型はビクトリア系統株が9府県から12件、山形系統株が4県から4件、系統不明株が3県から3件報告されている(図3)。このうち、輸入例からの検出が3件(AH1pdm09シンガポール1件、AH3ベトナム、中国各1件)報告されている。

<参考図> 週別インフルエンザ患者報告数とインフルエンザウイルス分離・検出報告数の推移、2008年第36週~2011年第41週
 インフルエンザウイルス分離・検出状況 2010年第36週(9/6-12)~2011年第19週(5/9-15)
         (2011年9月6日現在報告数)
 インフルエンザウイルス分離・検出状況 2009年第19週(5/4-10)~2010年第19週(5/10-16)
         (2010年5月13日現在報告数)
国立感染症研究所感染症情報センター 病原微生物検出情報事務局

 

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

Top Desktop version