(2018年02月19日 改訂)

腸チフス、パラチフスはそれぞれチフス菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Typhi)、パラチフスA菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Paratyphi A)による全身性感染症であり、一般のサルモネラ感染症とは区別される。1999年4月に施行された感染症法では、腸チフス、パラチフスは2類感染症に分類されていたが、2007年4月施行の法改正により類型の見直しがなされ、腸チフス、パラチフスは3類感染症に移行した。患者、無症状病原体保有者(保菌者)、および死亡者(死亡疑い者を含む)を診断した医師は、直ちに最寄りの保健所を通じて都道府県知事への届出が義務付けられている。

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