国立感染症研究所

　国立感染症研究所・感染症情報センターには地方衛生研究所（地研）から「病原体個票」と「集団発生病原体票」が報告されている。これには感染症発生動向調査の定点およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から検出された病原体の情報が含まれる。
　感染性胃腸炎患者からはノロウイルスをはじめ、サポウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなどが検出される。

＊データは現在週および過去の週に遡って追加報告が見込まれる。

　2011年第36週～2012年第35週（検体採取週）に、病原体個票ではノロウイルスGIIが年末年始をはさんで、2011年第50週と2012年第3週をピークに、45都道府県から2,369件[うち、GII/4 500件（記事参照：長野県）、GII/2 88件、GII/13 82件、GII/12 42件、GII/3 29件、GII/6 26件、GII/5 9件、GII/7 4件、GII/14 3件、GII/17 2件、GII/1 1件]報告され（速報参照：堺市）、Ａ群ロタウイルスが2012年第15～17週をピークに、36都府県から769件（うち遺伝子型G1 194件、G3 65件、G9 43件、G2 22件、G12 1件）報告された（速報参照：茨城県、千葉県、大阪府）。

　その他に、ノロウイルスGIが29都府県から256件（うち、GI/4 51件、GI/14 19件、GI/8 12件、GI/2、GI/6各9件、GI/1 7件、GI/3 5件、GI/7 4件、GI/12 2件、GI/13 1件）、ノロウイルスgenogroup不明が3都県から96件、サポウイルスが37都府県から319件（うち、GI 95件、GII 45件、GIV 2件、GV 1件）、Ｃ群ロタウイルスが3府県から17件（記事参照：福岡県）、アストロウイルスが22府県から104件（うち1型50件、4型7件、3型が2件、5型が1件）報告された。