IASR-logo

成人におけるRSウイルスの集団感染

(IASR Vol. 39 p211-212: 2018年12月号)

RSウイルスの集団感染

Respiratory syncytial virus(以下, RSV)は全年齢層において感冒や気管支炎の原因となる呼吸器ウイルスで, 小児の重症下気道感染症の原因ウイルスとして一般的に知られているが, 高齢者や基礎疾患を有する成人においてもインフルエンザウイルスと同様に感染すると重症化しうる1)。またRSVは免疫不全患者において集団感染を生じ, 特に幹細胞移植病棟における事例は小児成人とも欧米から多数報告があり, 致命率は9~18%と報告されている2,3)

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan