2023.11.28 第46週(11/13~11/19)データを掲載しました。
※2015年からはCSVデータのみの更新となります。 2015年からのIDWRの変更についてはこちら から。
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■全数把握疾患、報告数、累積報告数、都道府県別 | ||
一~五類感染症の全数把握疾患についての各週の報告数、および当年第1週からの累積報告数です。 |
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■定点把握疾患(週報告)、報告数、定点当たり報告数、都道府県別 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の報告数、および定点当たり報告数です。 | ||
■定点把握疾患(週報告)、累積報告数、定点当たり累積報告数、都道府県別 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の、当年第1週からの累積報告数、および定点当たり報告数です。 ※累積報告数は再集計されています。 |
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■疾病毎定点当たり報告数 ~過去10年間との比較~ | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の過去10年間の定点当たり報告数です。 | ||
■定点把握疾患(週報告)、(1週から当該週まで)報告数・定点当り報告数 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の、当年1週から当該週までの各週の報告数、および定点当たり報告数です。 ※報告数・累積報告数は再集計されています。 |
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■動物疾患、報告数、累積報告数、都道府県別 | ||
獣医師が届出を行う感染症と対象動物についての各週の報告数、および当年第1週からの累積報告数です。 ※累積報告数は再集計されています。 |
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2023年第45週(第45号)*10月報含む
(11月6日~11月12日) 発生動向総覧/感染症関連情報〔病原体情報/海外感染症情報/その他〕〔2023年11月27日発行〕
※2015年からのIDWRの変更についてはこちらから。
IASR Vol. 44, No.11
(No. 525) November 2023
季節性インフルエンザウイルスは, 冬季を中心に流行する急性呼吸器疾患の原因となる病原体の1つである。2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが始まって以降, 東京都では2020/21, 2021/22シーズンのインフルエンザの患者はほとんど報告されなかった。しかしながら, COVID-19対策の様々な規制緩和もあり, 人々の移動が活発になるにつれてインフルエンザ患者の発生も報告されるようになった1)。2022/23シーズンに入ると, 3シーズンぶりにインフルエンザの発生・流行が報告され, 陽性数と検査陽性率がともに増加し, 東京都では2023年2月2日に「流行注意報」を発出した。
続きを読む: 東京都内のインフルエンザ病原体定点医療機関から搬入された臨床検体におけるインフルエンザウイルスおよびSARS-CoV-2の検出状況(2022年度)
沖縄県における2021/22シーズンのインフルエンザは, 流行の兆しの指標とされる定点当たりの報告数1.00を超えることなくシーズンを終えた。2022/23シーズンは, 2019/20シーズン以来, 約3年ぶりにインフルエンザの流行期に入り, 警報発令(定点当たりの報告数30.0)に至る流行がみられたことから, その概要を報告する。
2022/23インフルエンザシーズン(2022年9月~2023年8月)は, 世界的に, 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の流行前のような規模のインフルエンザの流行となった。流行の様相は各国で様々で, 例えば, 北米は流行の立ち上がりが例年より早く, 2022年12月中にピークに達しその後減少した。一方, 欧州では流行の立ち上がりは例年のようであったが, 2023年5月近くまで流行が確認された。中国では, 2月下旬から流行が大きくなり, 3月中旬にピークに達し, その後減少した。南半球では, 南アメリカ地域で, 例年は流行がみられない9~12月にかけて流行がみられ, その後は他の南半球の地域と同様に3月以降から7月にかけて流行が確認された。ウイルスの型としては, A型・B型ウイルスともに検出され, A型ウイルスの検出数がB型ウイルスのそれよりも多かった。A型ウイルスは, 前半はA(H3N2)が, 後半はA(H1N1)pdm09がより多く検出された。B型ウイルスはすべてがVictoria系統であった。日本においては, SARS-CoV-2流行前の規模より小さかったが, 2019/20シーズン以来の3シーズンぶりの流行となった。A(H1N1)pdm09, A(H3N2), B/Victoria系統のすべてが検出されたが, A(H3N2)が流行の主流(約94%)であった。