国立感染症研究所

NTCPの多量体化を阻害するB型肝炎ウイルス内在化阻害剤トログリタゾンの同定

Troglitazone impedes the oligomerization of sodium taurocholate cotransporting polypeptide and entry of hepatitis B virus into hepatocytes.

Fukano K, Tsukuda S, Oshima M, Suzuki R, Aizaki H, Ohki M, Park SY, Muramatsu M, Wakita T, Sureau C, Ogasawara Y, Watashi K.

Front Microbiol. doi: 10.3389/fmicb.2018.03257. 2018

現在のB型肝炎治療薬では副作用や耐性ウイルス出現、またB型肝炎ウイルス(HBV)を完全に排除することが困難である等の問題から、新たな治療薬の開発が望まれている。

本研究では、HBVの細胞内部への内在化を阻害する初めての例としてトログリタゾンを同定した。興味深いことに、トログリタゾンはHBV侵入受容体NTCPの多量体化を阻害することを明らかにした。またNTCP多量体化に関わる領域から成るペプチドも同様にHBV侵入を阻害した。これはNTCP多量体化がHBV内在化を引き起こす可能性を示唆するとともに、これが新たな創薬標的になり得ることを示したものである。

virology 2018 5

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