Prophylactic vaccination inducing anti-Env antibodies can result in protection against HTLV-1 challenge in macaques
Nakamura-Hoshi M, Hiroshi I, Nomura T, Nishizawa M, Hau TTT, Kuse N, Okazaki M, Ainai A, Suzuki T, Hasegawa H, Yoshida T, Yonemitsu K, Suzaki Y, Ami Y, Yamamoto H, Matano T
Mol Ther, Epub (11:S1525-0016(24)00323-X, 2024).
HTLV-1感染拡大抑制は、近年、国内外の重要課題とされ、ワクチン開発が求められている。HTLV-1はcell-cell感染により伝播するため、抗体による感染防御が可能かどうかが問題であった。本研究は、カニクイサルHTLV-1チャレンジモデルを用い、抗Env抗体誘導ワクチンの感染防御効果を明らかにした。ワクチン接種群10頭のうち、抗HTLV-1中和抗体誘導の認められた8頭のみで、チャレンジ後、感染が防御され、プロウイルスが検出されなかった。このうち5頭でCD8涸渇実験を行ったところ、3頭ではプロウイルス出現や抗HTLV-1抗体上昇が検出されず、機能的にsterlileな感染防御効果が示された。本結果は、予防HTLV-1ワクチン開発における抗Env抗体誘導戦略の合理性を示すものである。