Association of lymph-node antigens with lower Gag-specific central-memory and higher Env-specific effector-memory CD8+ T-cell frequencies in a macaque AIDS model
Ishii H, Matsuoka S, Nomura T, Nakamura M, Shiino T, Sato Y, Iwata-Yoshikawa N, Hasegawa H, Mizuta K, Sakawaki H, Miura T, Koyanagi Y, Naruse TK, Kimura A, Matano T
HIV感染では、CD8陽性T細胞応答は主に末梢血由来リンパ球において解析されており、ウイルス増殖の主要な場であるリンパ節における解析はあまり進んでいない。本研究では、SIV(サル免疫不全ウイルス)感染サルエイズモデルを用いて、リンパ節におけるCD8陽性T細胞応答を網羅的に解析した。
その結果、SIVコア抗原であるGag特異的セントラルメモリーCD8陽性T細胞頻度が体内ウイルス量と負の相関を示すことに加え、新たにEnv特異的エフェクターメモリーCD8陽性T細胞頻度が体内ウイルス量と正の相関を示すことを明らかにした。本研究結果は、コア抗原特異的およびEnv抗原特異的CD8陽性T細胞が異なった感染標的細胞との相互作用を示すことを示唆している。