国立感染症研究所

B型肝炎ウイルスの侵入を選択的に阻害する特殊環状ペプチド

De novo macrocyclic peptide inhibitors of hepatitis B virus cellular entry.

Passioura T, Watashi K, Fukano K, Shimura S, Saso W, Morishita R, Ogasawara Y, Tanaka Y, Mizokami M, Sureau C, Suga H, Wakita T.

Cell Chem Biol. 25(7): 906-915.e5. 2018

virology 2018 2B型肝炎ウイルス(HBV)の侵入受容体NTCPを標的とする様々なHBV侵入阻害化合物が報告されてきたが、そのほとんどはNTCP本来の胆汁酸取込み機能も阻害することから、胆汁酸代謝変化による副作用が懸念される。

本研究では、最先端スクリーニング技術であるRaPIDシステム(東大・菅裕明教授との共同研究)を利用し、NTCPに高い結合性を示し、HBV感染を強く阻害する特殊環状ペプチドを見出した。興味深いことに、これらのペプチドはいずれもNTCPの胆汁酸取込み機能には全く影響しない選択的なウイルス侵入阻害を可能とすることが明らかになった。これらは副作用少なくHBV侵入を特異的に阻害できる新規B型肝炎治療薬シーズになると期待される。


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