(IDWR 2005年第8号掲載) インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。
2012/13シーズン(2012年第36週/9月~2013年第35週/8月)は当初よりAH3亜型が主に検出され、2012年第47週以降増加し始めた。年末年始は一旦減少したが、2013年第2~4週をピークに再増加し、以降減少している(図1)。
2012年第36週~2013年第12週の累積では(図2)、AH1pdm09が30都道府県から95件、AH3亜型が47都道府県から3,927件(速報参照:横浜市)、B型はビクトリア系統株が26都府県から177件(速報参照:長野県)、山形系統株が32都道府県から298件(速報参照:広島県)、系統不明株が26都府県から134件報告されている。
2013年第8週~第12週の5週間では(図3)、AH1pdm09が9県から13件(山口県5件、茨城県、神奈川県、静岡県、兵庫県、奈良県、和歌山県、島根県、愛媛県各1件)、AH3亜型が36都道府県から444件(神奈川県53件、富山県、島根県各28件、鳥取県27件、長野県23件、茨城県、静岡県、兵庫県各22件、北海道、和歌山県各18件など)、B型はビクトリア系統株が16府県から43件(兵庫県9件、長野県8件、神奈川県5件、大阪府、熊本県各4件、富山県、福井県各2件など)、山形系統株が21道府県から85件(神奈川県24件、長野県13件、三重県8件、山口県、熊本県各6件、静岡県、大阪府、和歌山県、広島県各3件など)、系統不明株が15都県から57件(静岡県16件、神奈川県9件、東京都、和歌山県各7件、石川県、鳥取県各3件など)報告されている。
このうち、輸入例からの検出報告はなかった。
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