国立感染症研究所

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全国高等学校選抜アイスホッケー大会における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)事例

(速報掲載日 2021/9/27) (IASR Vol. 42 p227-228: 2021年10月号)
 

 北海道苫小牧市で2021年8月4~8日に全国高等学校選抜アイスホッケー大会(以下、大会)が開催された。7月31日~8月3日まで同市で行われた事前合宿と公式練習、および8月9日のU-18代表合宿に参加した15都道府県26チーム中16チームで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例の集団発生を認めた。合宿を伴う部活動やアイスホッケー競技のCOVID-19対策に役立つと考えられる知見や課題が得られたのでそれらを報告する。

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沖縄県におけるCOVID-19推定感染場所に基づく患者数の傾向の把握

(速報掲載日 2021/9/17)(IASR Vol. 42 p225-227: 2021年10月号)
 

 国内の保健所は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例の感染場所を丁寧な疫学調査により把握しており、得られる情報からどのようなリスク行動が感染伝播に寄与したかを分析し、市民への注意喚起に結び付けることは重要である。これまで、流行の拡大から縮小に至るまで、主となる感染場所は会食、家庭、医療・介護の順に推移していることが考えられている1)

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新型コロナワクチン接種後に新型コロナウイルス感染症と診断された症例に関する積極的疫学調査(第一報)

(速報掲載日 2021/7/21) (IASR Vol. 42 p167-170: 2021年8月号)
 

 国立感染症研究所(感染研)では、感染症法第15条第2項の規定に基づいた積極的疫学調査として、新型コロナワクチン接種後に新型コロナウイルス感染症と検査診断された症例(ワクチン接種後感染症例)に関する調査を行っている。本調査の目的は、主に1)ワクチン接種後感染の実態把握、2)ワクチンにより選択された(可能性のある)変異株の検出、3)ワクチン接種後感染者間でのクラスターの探知、の3点である。本報告は、この調査の2021年6⽉30⽇時点における疫学的・ウイルス学的特徴の暫定的なまとめである。なお、本調査および報告では、ワクチン接種後感染の発生割合やワクチンの有効性については評価していない。

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新型コロナウイルス感染症(新規変異株)の積極的疫学調査(第2報)

(速報掲載日 2021/6/18) (IASR Vol. 42 p148-150: 2021年7月号)
 
目 的

 本調査は、厚⽣労働省健康局結核感染症課名にて協⼒依頼として発出された、感染症法第15条第2項の規定に基づいた積極的疫学調査(健感発0315第3号、令和3年3月15日、https://www.mhlw.go.jp/content/000753875.pdf)に基づいて集約された、医療機関から寄せられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規変異株患者の疫学情報・臨床情報に関する報告である。第1報として、2021(令和3)年4月23日に記述疫学を報告した1)。第2報ではVOC-202012/01〔B.1.1.7系統の変異株(アルファ株)〕における重症例と非重症例の臨床的特徴を比較検討した。

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新型コロナウイルス感染症患者が使用したリネン類等を扱う時の感染リスクと安全かつ効果的なクリーニング方法

(速報掲載日 2021/4/30) (2021年6月25一部改訂)
 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こす新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は, 飛沫感染, 接触感染, 特殊な状況下での空気感染を起こす1)。患者が使用したリネン類等は, その回収やクリーニングをする際の感染リスクが不明であり, 宿泊療養施設や病院では, 一様に破棄されていることが少なくない。そこで, これら施設において, 患者使用後のリネン類等を扱う際の感染の可能性と, 様々な洗濯方法における感染性のあるウイルス残留に対する効果を調べた。

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廃棄物を扱う際に接触感染が疑われた清掃員や医療従事者のSARS-CoV-2感染

(速報掲載 日 2021/4/27) (2021年6月25一部改訂)
 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路は飛沫感染が中心だが, 接触感染や特殊な環境下での空気感染の可能性が示唆されている1,2)。国内で医療機関における感染対策は改善してきているが, アウトブレイク発生医療施設において, 施設管理に関わる清掃員や医療従事者の直接的, または間接的な接触感染が疑われる感染事例が確認された。本報告では, その原因を探ることにした。

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新型コロナウイルス感染症(新規変異株)の積極的疫学調査(第1報)

(速報掲載日 2021/4/23) (2021年6月25一部改訂)
 
目 的

 本調査は, 厚生労働省健康局結核感染症課名にて協力依頼として発出された, 感染症法第15条第2項の規定に基づいた積極的疫学調査(健感発0315第3号, 令和3年3月15日, https://www.mhlw.go.jp/content/000753875.pdf)に基づいて集約された, 医療機関から寄せられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規変異株患者の疫学情報・臨床情報に関する, 第1回目の暫定的なまとめである。2021年4月15日時点の状況を報告する。

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新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者における基本属性別、接触場所別の陽性率

(速報掲載日 2021/4/9) ( IASR Vol. 42 p104-106: 2021年5月号)
 
はじめに

 全国自治体が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者発生に際して実施する積極的疫学調査においては、患者および濃厚接触者に対して詳細な聞き取り調査が行われる。本解析の目的は、これまで収集された積極的疫学調査情報を集約し、感染者と濃厚接触者の基本情報や接触場所から感染リスクの高い人や感染場所の特徴、接触場所別の陽性率を明らかにし、今後の感染対策に生かすことである。

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国立病院機構電子カルテネットワークデータを使用したCOVID-19のリアルタイムサーベイランスの試み

(速報掲載日 2021/4/8) (IASR Vol. 42 p102-104: 2021年5月号)
 

 感染症対策の基本はサーベイランスであり、どこで何が起こっているのかわからなければ対策の立てようがない。一般的な症例サーベイランス(Case-based surveillance)では、医療機関からの報告を基本として、地方自治体単位でデータをまとめ、最終的に国に報告されるが、この経路において、一次報告者である医療機関における担当医師から、保健所、地方感染症情報センターを含む地方自治体公衆衛生部門、それぞれの段階において一定の業務負荷がかかり、特に患者診療を担当する医療機関、疫学調査を担当する保健所にとって大きな負荷となる。

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新型コロナウイルスVOC-202012/01感染者の陰性確認完了までに要した日数とCt値の推移に関する考察

(速報掲載日 2021/4/2) (IASR Vol. 42 p101-102: 2021年5月号)
 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者の退院基準については、令和2(2020)年5月29日付事務連絡1)が通達されるまでは、症状消失後2回連続の核酸増幅法による陰性の確認が必要であったが、上記の事務連絡以後は発症日からの日数経過による退院および療養解除が認められている2)。一方で、英国や南アフリカ、ブラジル等で流行している、Spikeタンパク質のN501Y変異を持つ、「懸念される変異株(variants of concern: VOC)」については、令和2年12月25日付事務連絡において通常とは異なる退院基準が設定され、2回連続の核酸増幅法による陰性確認が必要となった3)。この陰性確認の要件を満たすためには、現在の通常のCOVID-19患者の療養解除基準である発症日から10日という日数を超えるケースが多く、入院病床の圧迫の一因となっている。本稿では神戸市においてPCR検査により2回の陰性が確認された90名のVOC-202012/01(英国型変異株)感染患者について、発症日から陰性確認完了に要した日数とCt値の推移を解析したものを報告する。なお、すべての検査は唾液検体からRNAを抽出し、病原体検出マニュアルに収載されているN2領域をターゲットとしたリアルタイムPCR法で実施した。機器はABI StepOne Plusを使用し、Ct値はThresholdを0.2に設定して算出した。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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