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Induction of Humoral and Cellular Immunity by Immunization with Hepatitis C Virus Particle Vaccine in a Non-human Primate Mode.

Yokokawa H, Higashino A, Suzuki S, Moriyama M, Nakamura N, Suzuki T, Suzuki R, Ishii K, Kobiyama K, Ishii KJ, Wakita T, Akari H, Kato T.

Gut, published online Oct. 26, 2016 (doi:10.1136/gutjnl-2016-312208).

vac 2016 3 HCVは慢性肝炎の原因ウイルスであり、世界中に多くの感染者が存在する。新規治療法の開発により治癒は可能となってきているが、感染予防が可能なワクチンは未だ実用化されていない。以前、我々は不活化HCV粒子が効果的なHCVワクチンとして使用できることを、マウスモデルを用いて明らかにした。本報告ではHCV粒子ワクチンの有効性について、霊長類モデル(マーモセット)を用いて検討を行った。

  HCV粒子を新規アジュバントであるK3-SPGとともにマーモセットに投与することにより、複数のHCV株に反応する抗体が誘導され、これらの抗体が中和活性を持つことが示された。さらに免疫後のマーモセットの脾細胞においてHCVのペプチド刺激によりインターフェロンγの誘導が確認され、細胞性免疫も誘導されていると考えられた。

 

 vac 2016 3

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