国立感染症研究所

B型肝炎ウイルスの核内ウイルスDNAは宿主の遺伝子修復因子FEN1を介して形成される

Flap endonuclease I is required for hepatitis B virus cccDNA formation.

Kouichi Kitamura, Lusheng Que, Miyuki Shimadu, Miki Koura, Yuuki Ishihara, Kousho Wakae, Takashi Nakamura, Koichi Watashi, Takaji Wakita, and Masamichi Muramatsu

PLoS Pathog. 2018 Jun 21;14(6):e1007124. 

 

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B型肝炎ウイルスの持続感染は、肝細胞がんをおこす可能性があり、日本人の肝細胞がんの主要な原因ウイルスである。B型肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると、核内にcccDNAというウイルスDNAが形成されるが、残念ながら現在実用化されている抗ウイルス剤は、cccDNAの形成を防ぐ作用は持たず、既に形成されたcccDNAを直接除去する作用もない。現在、B型肝炎研究においては、このcccDNAをどのように除去するか、あるいはcccDNAの形成をどのように防ぐかが熱く議論されている。


 今回、村松らの研究チームは、前駆体ウイルスDNAからcccDNAが形成される過程に宿主因子で遺伝子修復因子の一つFlap-endonuclease I (FEN1)が関与することを明らかにした。また試験管内実験にてFEN1阻害剤がcccDNA形成を部分的に阻害することを明らかにした。本研究によりcccDNA形成機構の一端が解明された。詳細は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (AMED)および金沢大学の当該ページにも記載がある。

 

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