国立感染症研究所

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Induction of neutralizing antibodies against hepatitis C virus by a subviral particle-based DNA vaccine

Keigo Yato, Mami Matsuda, Noriyuki Watanabe, Koichi Watashi, Hideki Aizaki, Takanobu Kato, Koji Tamura, Takaji Wakita, Masamichi Muramatsu, and Ryosuke Suzuki

Antiviral Research Vol. 199, 105266. 2022.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166354222000341

C型肝炎に有効な治療薬が開発されたが、ウイルス感染を予防するワクチンは未だ開発途上である。我々はこれまでの研究で、日本脳炎ウイルス様粒子上にC型肝炎ウイルス(HCV)の中和エピトープを提示させる事に成功している。本研究では粒子上に提示可能な新たな部位を同定し、提示させるエピトープ数を増やすとともに、この技術を利用したDNA免疫によるHCV中和抗体誘導能をマウスで検証した。粒子上に提示するエピトープ数を増やす事により、DNAを免疫したマウスの血清はHCVに対してより強い中和活性を示した。一方で日本脳炎ウイルスに対する中和活性は減弱した。本研究により、フラビウイルス粒子を利用したエピトープ挿入DNAワクチンの、新たなワクチンモダリティとしての可能性が示された。

本研究は、AMEDの研究支援を受け実施した。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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